円山みやこの「こっちの水はぬるいぞ」
ぬるい漫画家、円山みやこの日記&可愛いペット自慢(いねえよ)
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DATE: 2011/03/19(土)   CATEGORY: 未分類
東日本巨大地震に関して
この度の大きな地震、そして津波、原発事故、またその影響で起きたさまざまな事象に、被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

また、被災により亡くなられた方、ご遺族に謹んでお悔やみ申し上げます。

私は、去年2010年の3月11日から、夫と車で10日間の東北旅行をしました。
以下、その思い出を書かせていただきます。長文になります。

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函館からフェリーで青森。盛岡で一泊。そして13日には東北自動車道で塩竃市へ。

去年の3月13日、塩竃市のエスプ塩竃という場所で行われた、青林工藝舎「アックス」編集長手塚能理子さん、ひさうちみちお先生、そして岩手在住の異能漫画家、菅野修先生によるトークショー&原画展に参加するためでした。

その夜、塩竃で震度3か4の地震がありました。

翌日3月14日、みなさんと別れ、松島国定公園を見たあと。

夫が急に『女川原発を見たい』と言い出し、牡鹿半島を目指しました。

美しい山々の合間に、送電線だけが目立ち、展望台がありました。

そこからは小さな漁村と、小山をはさんで背中合わせに建つ、女川原発の建物の上の部分が見えました。

なんとも複雑な顔でそれを指差す私の写真が、今も手元にあります。

その先にも小さな休憩所があったので、そこでお手洗いに行きました。

海岸の別な集落に続く坂道があって、夫を待ってる間、その坂道を下から、汗をかきながらお婆さんが登ってきました。

去年の今頃は、なんでかとても暖かかったですよね。

バス停が休憩所にあって、お婆さんは待ってました。バスは一日に何本も何本も無いようで、「一本逃したら大変だから、早めに来てるんだね」「方向が同じなら乗せてあげたいんけどなあ」と夫と話したのを覚えています。

そこを後にして、女川町を抜け、また塩竃方面へ。そこで入った回転寿司屋さんはたまたま半額で。
前日、塩竃ジャスコ前の美味しいお寿司屋さんで打ち上げしたのに、調子に乗って沢山食べました。

その夜は鳴子温泉へ。向かう途中、夕方ちょうど五時?だったと思いますが。
何となく。カーラジオをつけてみた途端、また地震がありました。運転してても揺れてるのがわかりました。

ラジオで震度3か4と言ってたと思います。津波に注意とも言ってましたので、昼間見た松島や、女川の風景がよぎりました。

次の日3月15日、山形県酒田市へ。16日、17日は秋田県乳頭温泉へ。18日に青森へ戻り。

19日、翌日は津軽海峡が荒れるという予報だったので、予定を早め急遽、下北半島を北上し大間→函館のフェリーに乗ることに。

下北半島を北を目指し、野辺地を抜けて走ってる最中。

また、何となくラジオをつけてみると、『夢の、イーター計画』という、歌い上げるような女性アナウンサーの声が。

『濃縮ウラン』『世界で、六ヶ所村だけ』『イーターは、孫子の代まで残せる、素晴らしい遺産』

青森大学学長や学者、六ヶ所村にステイした、外国の子供へのインタビューなど、が聞こえてきました。

丁度、六ヶ所村の横を走っている最中でした。夫が「イーターは『ITER』。核融合実験だ、何だこの番組」
一体何の冗談なのかと、二人で耳を疑いました。

帰ってから調べてみました。ら、その番組はFM青森の30分だけの特番で、たまたま聞いてしまったらしいです。

六ヶ所村はイーター(ITER)国際熱核融合炉の建設候補地として当時誘致中で、どうやらその為の青森県民への特番だったようです。

番組中、六ヶ所村にステイした外国の子供が、六ヶ所村の感想を聞かれて、「もっと都会だと思ってた」と言ってたのを覚えています。

夫と、「都会の中に核融合炉を作るのか、きみの国では」「ありえねー」と二人で車の中でラジオに突っ込み、苦笑いしてました。

あのときはまだ、笑えてました。

それが、去年の、今日。

3月19日でした。


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こうして書き出してみると、自分でもずいぶん細かく覚えていたんだな、と驚きます。


そして現在、2011年3月19日。
盛岡市には夫の親戚の方、菅野先生がご在住で、皆さんご無事でしたが、今も停電があって大変なようです。

エスプ塩竃には亀裂が入ったそうで、打ち上げに行った美味しいお寿司屋さんも被害に遭われたようです。

ほんの少しの言葉しか交わせませんでしたが、電子ペットの泳ぐ水槽のあった回転寿司屋さんの店員さん、泊まったホテルの従業員の方々、居酒屋、道中行く先々で寄った、道の駅で売っていた美味しいりんごジュースや味噌や米を作って下さった方々、働いていた方々。


あの時女川でバスを待っていたお婆さん。


どうかどうか皆さんご無事でありますように。 どうか。

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3月23日  追記

旅行記最後の、フェリーに乗るために立ち寄った大間港のそばには、『大間原子力発電所』があるという事を、さっき知りました。無知でした。

ウラン燃料だけでなく、MOX燃料も使える、つまり『プルサーマル計画を拡げる政策的位置づけ』な原発だそうです。

2013年に燃料を入れて
2014年には、運転開始予定だそうです。
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COMMENT

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● 倶会一処
aaki | URL | 2011/03/22(火) 01:21 [EDIT]
被災地の御遺体が安置してあるニュースを見て
円山先生の「お見送り~」の御巣鷹山の事故を描かれた回の絵を思い出しました。
ひとりでも多くの方の無事と被災地の復興を願ってます。
それと同時に、命をおとされてしまった方々が
倶会一処の教えのままに、どうか穏やかでいてほしいです。

この言葉も、作品にありましたよね。

旅行の細やかな思い出は、きっと先生が
知らず知らずに感性を張り巡らせて
心をくだいていらしたからなような気がします。

円山みやこ | URL | 2011/03/22(火) 04:09 [EDIT]
>aaki様
コメントありがとうございます。長い文章を最後まで読んで下さってありがとうございます。23日に追記しました。

私も、あの体育館いっぱいの棺の映像を見た時はこみ上げるものがありました。
ああして納棺される方はまだ、きれいに弔っていただけるのかもしれません。土葬にされるかたもいらっしゃるようです。
搬送に向かう葬儀屋さんも、支援物資を積んでお迎えにあがるようです。

倶会一処。亡くなられた方の魂は集まられて、ご自分の故郷の行く末を、沖から見ておられるのではないか。自分には何ができるだろうか、そう考える日々です。

『お見送りいたします』は今年、ネット配信になります。予定が決まりましたら、aaki様にも是非読んでいただきたいです。

ありがとうございました。

● ごぶさたしております
みみお | URL | 2011/04/27(水) 13:28 [EDIT]
あまりの出来事に何も手につかない
毎日を送っておりました。

先生の旅行記、じっくり読まさせていただきました。
女川の原子炉の知識はほとんどなかったため、
大変勉強になりました。原子炉をすぐゼロには
できないけど、代替エネルギーに舵きりしていか
ないと本当にダメだ、そのんためには何ができる
だろう...と日々考えております。まずは色々「知る」
ことから初めてみます。

TVの御遺体安置現場の報道では、私も「お見送り~」
の最終回を思い出してしまいました。やり場のない
辛さや怒りを、前向きな思いに変えて進まなければ
ならない被災者の方々の気持ちを考えると、
なんともやりきれません。せめてこれ以上の余震や
被害拡大が起きない事を祈るばかりです。

私の地元は千葉なのですが、九十九里沿岸も
ひどいものです。沿岸部の田畑は全て海水に浸かり、
作付けは厳しいでしょう。あまり報道されませんが、
子供の頃車で遊びに行った片貝漁港もめちゃくちゃ
になりました。旭市はよくTVに映りますね...。
妊婦の妹はスーパー内で被災してしまいました。
うっかり早産になるとこでした。
本当にこの1ヶ月半、精神的にダメージ大です。

そんな中、「お見送り~」、配信されるという
明るいニュースが!心待ちにしております。

いつ死ぬかわからないし、
このままじゃ死んでも死にきれないので、
本当に先生にコピー売ってもらおうと思ってた
とこでしたよ!(マジです)
● Re: ごぶさたしております
円山みやこ | URL | 2011/06/28(火) 06:48 [EDIT]

>みみお様
うわーお久しぶりです!コメントありがとうございます。
千葉や茨城でもたくさんの方が被災されて、日常生活が本当に大変なことだったと思います。
みみお様ご無事でなによりです。
私の叔父も浦安なので、液状化でガス水道がだめになり、トイレが大問題だったと聞きました。
液状化で家が傾いても、罹災の基準が無いということで保険も降りなかったり。
命あってのものだねとは言え、辛い日々と思います。形は違えど、日本全体がダメージを受けているんですね。

その影響か?配信も一体いつになるのか不安でしたが。
みみお様、お待たせしました。

6月29日からヤフーコミックで配信との事です。が!
明日自分で本当に配信されているか確かめたうえで、ブログ告知を書こうと思いましてwv-12
今度こそ。みみお様にもまとめて読んでいただける!はず!

明日、確かめますね!全6巻でまず、1から3巻までが配信される!はず!です…v-42
● うわあああ
よりしろ | URL | 2011/08/05(金) 21:56 [EDIT]
東北旅行記読ませて頂きました。「夢の、イーター計画♪」、もはやホラーです!漫画にしてください!(笑)
● >よりしろ様
円山みやこ | URL | 2011/09/29(木) 18:54 [EDIT]
コメントありがとうございます。今でもあの時聞いた「夢の♪イーター計画♫」の歌い上げるような声が忘れられません。ゾワーっとしました。原発事故以来、あちこちで原発の推進派候補vs反対派候補という図式の選挙戦が行われ、やはり、というかそうそう、ここで一気に反対派候補が勝つ、という図式はありませんね。地方には地方の事情があり、原発は地方の大学など中枢以前にガッチリ組み込まれているんだなあ、一筋縄では行かないんだなあ、と。夢の♪イーター計画♫の声を思い出すたび考えます。選挙結果だけ見て、その地方の住民の意識を「民度が低い」と切り捨てる考えはしたくないですね。

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